イギリス人は競馬好きが多いです。年間観客動員数は600万人で100億ポンドも売り上げています。ブックメーカーなども流行っているので、賭け事が好きな国と言えるでしょう。
日本の若者はあまりギャンブルが好きではないという人が多いですが、イギリスでその人気は衰えていません。売上の97%はブックメーカーによるもので、レースを賭けの対象として楽しんでいます。人間は古くから馬を移動や戦いの道具として利用してきており、馬との関係が非常に深いです。
イギリスは世界で最も近代競馬の形態を整えた国であることを市民は誇りに感じています。現在のレースに欠かせないサラブレッドの改良を積極的に進めたのもイギリスです。競馬ができた当初は貴族の娯楽でしたが、今では皆に親しまれる存在となっています。
イギリス人の競馬好きがよく分かるのは、王室が開催しているロイヤルアスコットという祭典です。貴族の娯楽らしくドレスコードが決まっています。日本人観客が多く集まるグランドスタンドでは、男性はスーツにネクタイ、女性は膝丈のドレスやフルレングスのパンツです。女性は帽子を必ず被ることになっており、中世の貴族のような派手で大きな帽子を被る女性も多いです。
王室開催でも堅苦しさはそれほどなく、芝生にピクニックシートを敷いてアフタヌーンティーを飲むグループもあります。パドックに場所取りをしておくと、女王をはじめとする王族を近くで見ることができます。たった5日間ですが、イギリス国内が賑わって華やかな雰囲気に包まれます。