若者のギャンブル離れに競馬業界はどうあるべき?

日本のギャンブルの中で競艇・競輪と並び、人々を熱狂させてきた競馬産業が現在非常に深刻な問題を抱えています。その問題というのは、深刻なファン離れが起こっていることです。

深刻なファンの減少は競馬産業の売り上げにも影響を与えており、実際に日本中央競馬会(JRA)の売り上げは1997年以降下落傾向になっています。どうしてこのようなファンの減少が起こってしまったのでしょうか。

1つ目の要因は、ファン層が高齢化していることです。確かに競馬場のメインの客層は高齢の方が多く、そのような方々が中心となっている競馬客が減少していることは納得が行くでしょう。

そして、2つ目の要因は新規で参入してくる若者がギャンブルから離れていっていることです。実際に、今の若者は競馬を含んだギャンブル場に対するイメージとしてお金を無駄に使っているイメージであったり、怖いイメージがあるなどあまり良い印象を持ってはいません。

また、現在の若者は非常に現実的に物事を考える傾向があり、競馬に勝てる確率や必要となる金額を冷静に分析し、その結果競馬をやらないといった様子も見られます。
このような要因から競馬を含んだギャンブルの場から人々が減少していっているのです。

この現状に競馬業界はどのように対処していけば良いのでしょうか。ファンの高齢化は仕方がない問題ですが、若者など新規の競馬ファンの獲得は実際にJRAも行っている取り組みです。

例えば、CMで人気俳優や女優・アイドルに出演してもらって興味を持ってもらったり、競馬をする女性客を「UMAJO」と呼んでPRしたり、人気アニメや漫画とコラボしてイベント・PRを行うなど、若者たちが既に興味を持っているジャンルとの繋がりを見せることで競馬に関心を持ってもらおうとする取り組みを行っています。
このような動きが競馬人気に再び火をつけることができるかに注目です。